
稲垣
2026年9月3日
―千葉豪雨が突きつけた空き家の水害リスク―
8月13日から14日にかけて千葉県を襲った記録的豪雨は、気象庁により「令和8年8月千葉豪雨」と名付けられました。千葉市では観測史上最大となる360ミリを超える雨 量を記録し、広範囲で浸水被害が発生しています。
今回の豪雨で注目すべきは、被災地の実に2人に1人が、ハザードマップの浸水想定区域「外」で被害に遭っていたという分析結果です。
ある新聞記者が実際に被災現場を歩いて調べたところ、地図上では危険とされていなかった場所でも、実際には浸水していたケースが複数見つかりました。詳しく調べると、そうした場所は周りと比べてわずかに低い「くぼ地」になっていたそうです。高台だから、地図が白いから安心、というわけではなく、ちょっとした土地の凹凸が、水がたまるかどうかを大きく左右していたのです。
これは空き家管理においても見過ごせないポイントです。「ハザードマップで色がついていないから大丈夫」と安心していても、実は周囲よりわずかに低い土地に建っている空き家であれば、局地的な大雨で床下浸水や庭の冠水が起きている可能性があります。人が住んでいればすぐに気づけることも、空き家では誰の目にも触れないまま、湿気による建材の傷みやカビの発生へとつながってしまうことがあります。
大切なのは、ハザードマップを「絶対に正しい安全マップ」として鵜呑みにしないことです。地図の色だけでなく、実際にその土地に立ってみて、周りと比べて低くなっていないか、雨水がどこに流れていきそうかを自分の目で確かめてみる。それだけでも見えてくるものがあります。
当社の定期巡回サービスでは、大雨のあとの状態確認も含めてご提案しております。
今回の千葉の事例を、ご自身の空き家の状態を見直すきっかけにしていただければと思います。