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「群馬は地震が少ない」その油断が空き家を危険にする

稲垣

2026年7月29日

―熊本地震とブロック塀事故から考える―

7月28日、熊本県を震源とする最大震度7の地震が発生しました。国内で震度7を観測したのは2024年の能登半島地震以来、熊本県内では2016年の熊本地震以来10年ぶりのことです。


群馬県は全国的に見ても地震や台風などの自然災害が比較的少ない地域とされています。しかし、これは「災害が起きない」ことを意味するものではありません。むしろ「災害が少ない」という認識ゆえに、住宅の耐震診断やブロック塀の点検といった備えが後回しにされがちな地域とも言えます。空き家であればなおさら、所有者の目が届かず、老朽化が進んでいても気づかれないまま何年も放置されているケースが少なくありません。


特に注意したいのがブロック塀です。

2018年の大阪府北部地震では、高槻市の小学校のブロック塀が倒壊し、登校中の女児が下敷きとなって亡くなるという事故が起きました。塀は建築基準法の高さ制限を超え、鉄筋の施工にも不備があったことが後の調査で判明しています。同様の古いブロック塀は、空き家の敷地境界にも数多く残っています。日常的に人の出入りがない空き家では、こうした塀のひび割れや傾きに誰も気づかず、通学路に面していれば子どもを巻き込む重大事故につながりかねません。


対策としては、まず塀の高さ・ひび割れ・傾きの有無を専門家の目で確認すること、旧耐震基準(1981年以前)の建物であれば耐震診断を検討することが基本です。「うちの地域は大丈夫」という思い込みを一度手放し、所有する空き家の状態を見直すきっかけとして、今回の熊本の地震を捉えていただければと思います。

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