
稲垣
2026年9月30日
―空き家は発見が遅れる―
9月から10月にかけては秋雨前線の影響で、すっきりしない天気が続く時期です。今年は関東地方(特に東京都心)では9月29日現在において34日連続の雨となっています。梅雨のような激しい雨ではなく、しとしとと降り続く雨が長期間にわたることが多 く、実はこの「長く降り続く」という点が、建物にとってはじわじわとダメージを蓄積させる要因になります。
私たちが空き家管理の現場でよく相談を受けるのが、こうした長雨のあとの「雨漏り」です。屋根瓦のズレやコーキングの劣化など、普段は気づかないような小さな隙間からでも、長時間雨にさらされ続けることで雨水が浸入し、天井裏や壁の内部にじわじわと染み込んでいきます。人が住んでいれば、天井のシミや壁紙の変色、カビ臭さなどで比較的早く異変に気づけますが、空き家の場合はそうはいきません。次の巡回まで誰の目にも触れないまま、雨漏りが数週間、時には数か月単位で進行してしまうことがあります。
厄介なのは、雨漏りは「発見した時にはすでに被害が広がっている」ケースが非常に多いという点です。天井裏の断熱材が水を吸って腐食していたり、柱や梁にまで水が回ってシロアリを呼び込んでいたりと、表面上の染みだけでは分からない被害が内部で進行していることも珍しくありません。修繕費用も、早期発見であれば部分補修で済んだものが、発見が遅れることで大規模な工事になってしまうケースを何度も見てきました 。
だからこそ、長雨のシーズンこそ空き家の定期的な巡回が重要になります。天井や壁の内部だけでなく、屋根裏や小屋裏を実際に確認することで、外からは分からない初期の雨漏りサインを見つけられることもあります。当社の定期巡回サービスでは、こうした季節ごとのリスクを踏まえた点検も行っておりますので、「最近雨が続いているけれど、うちの実家は大丈夫だろうか」と気になる方は、お気軽にご相談ください。